secret heaven〜彼らは確かにそこにいる〜
あれこれと、ハナビシさんとクドが話している間にも車はどんどん進んでいく。
モエさんは、コンビニに寄る気は一切ないらしい。
「琴実ちゃん。しょうがないからこれで我慢しよう」
がさごそと鞄の中を漁り、そこから出てきたものは塩せんべい。
「あ、ありがとう」
それを受けとるのはいいが、どうしたものかと考える。
「最後の晩餐にかんぱーい!!」
ガチッとおせんべいを合わせて、ぼりぼりと食べ始めるクド。
最後の…晩餐。
最後の・・・・・。