secret heaven〜彼らは確かにそこにいる〜
「ゲームオーバー。アンタお終いだよ」
薄暗かった世界に、ゆっくりと朝日が昇り始める。
まるで、私の願いに応えてくれているみたいに辺りを照らしていく。
外の世界は、こんなにも青が広がっていたんだ。
籠の中では、感じられなかった澄んだ空気が私の中に入ってくる。
そんな当たり前の生活の1部が私に戻ってくる。
『生きていたいのなら、静かにお過ごし下さい』
物音一つしない静かな場所で、空気が振動した。