secret heaven〜彼らは確かにそこにいる〜
「琴実…てめぇ。俺から離れられると思うなよ!!拾ってやった事を忘れたのか!!」
・・・・・・祐輔。
「お前は俺のものなんだよ!!」
祐輔は何かに取り付かれたような血走った瞳で、だらしなくよだれを垂らしながら私にゆっくりと歩み寄ってくる。
その姿はまるで廃人へと変貌していた。
明らかに、今までとは違う祐輔を目にして身体が凍りついた。
「その瞳を見てはいけない」
クドは、祐輔の顎のラインを掴み顔を引き寄せる。
「死んだ目をした奴は、この街にはいらない」