secret heaven〜彼らは確かにそこにいる〜



「琴実…てめぇ。俺から離れられると思うなよ!!拾ってやった事を忘れたのか!!」




・・・・・・祐輔。




「お前は俺のものなんだよ!!」




祐輔は何かに取り付かれたような血走った瞳で、だらしなくよだれを垂らしながら私にゆっくりと歩み寄ってくる。




その姿はまるで廃人へと変貌していた。



明らかに、今までとは違う祐輔を目にして身体が凍りついた。







「その瞳を見てはいけない」







クドは、祐輔の顎のラインを掴み顔を引き寄せる。












「死んだ目をした奴は、この街にはいらない」

















< 80 / 135 >

この作品をシェア

pagetop