焦がれて
焦がれて



私の視線の先にはいつも彼がいる



あ、笑ってる


それを見ているだけで心がポカポカする



彼は少し派手めの友達と何か言い合っている


それを見るだけで胸がギュウって締め付けられる



笑った時にでる八重歯がなんとも可愛い彼



「エミ」


「んー?」



声をかけてきた友達に視線を戻す


話しかけてきたのはいかにも真面目です!という感じの眼鏡をかけたマイ




「あたし、今日先帰るね」


言い難そうにマイは言った



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