焦がれて


すると、いつの間にか近くにいた陸斗と目が合う



いつ見ても、この距離には慣れられない


少しつり上がった目に見つめられると鼓動が高鳴る



付き合う前は可愛いと思っていたけど、付き合ってから可愛いなんて思えない



私より大きい手も、薄い唇も、全て私とは違う男の子のものだから





「ショウヘイに彼女作ってやるんだって、他の奴らが意気込んでんの」


「…彼女、欲しいの?ショウヘイ君」



ショウヘイ君の意思とは無関係に動いてる感じがしてそう言えば、少し冷たい視線


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