焦がれて
「ヨウちゃんキモい」
「うわ、ショックなんですけど。どうしよ。」
本気でショックがるヨウちゃんはベッドに身体を倒して蹲る
「あたし、寝るから邪魔」
うん、思い出したよ。
「俺もー」
そういってあろうことか布団までかぶり始めるヨウちゃん
離れてると恋しくなっていつも錯覚しちゃうけどあたしがブラコンなんじゃなくて、ヨウちゃんが極度のシスコンなんだよね。
お酒飲んでると特に。パパもヨウちゃんも強いから二人で飲むとペース速すぎるんだよ。
「いいから。部屋戻ってよー。」
「んー」
私の言葉は無視。布団から顔すら出さない。
「もう!あたし寝れないじゃん!」
大きいヨウちゃんが私のベッドを独占する。長距離運転して疲れるのは分かるけど毎回はやめて欲しい。
もちろん、あたしは
「もーう!あたしヨウちゃんの部屋で寝てくるからね!」
「ん、おやすみ」
瞳を閉じたまま返事をするヨウちゃんは半分夢の中