焦がれて



「えーみー」


「ん、」

ママの声で目を覚ます


「やっぱりね。どうせヨウがベッド占領したんでしょ。」


やっぱりママだ。よく分かってらっしゃる。




あたしは布団から出るとヨウちゃんが寝ているであろう隣の部屋に入る



「ヨウちゃん起きて。あたし着替えるから出てって。」


「…ん、あとちょっと。」


寝起き悪いからあと五分は起きないよ



ヨウちゃんが起きてないのを確認しながら着替える

よし、着替え終えた!



「ヨウちゃーん。ご飯!」


「んー…さみっ」


まだ布団に包まろうとするヨウちゃんから布団をはぎ取る



「おはよ」


「…はよ」


低血圧のヨウちゃんは昨日の夜とは別人



「ご飯食べたら連れてってねー」


「んー」

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