焦がれて
あの日のことは忘れられない
あの日はカバンを残しどこかへ行ってしまった笑を教室で待っていた
今日こそ告白すると意気込んでいたせいで前の夜眠れなくて、知らない間に寝ていたらしい
だから笑に起こされてからも笑の様子を見る余裕なんてなくて、
動かない笑に不信感を抱いたとき、初めて様子が違うことに気が付いた
「どうした?帰んねーの?」
「あの、」
苦しそうにこちらを見つめる目
「あたし、今日は…」
いやな、予感がした