焦がれて



心臓が止まるかと思うくらい、彼女に見惚れた


いつも可愛いだけの彼女を


初めて綺麗だと思った




なのに、


ショウヘイの顔が頭をよぎる




友達の、気になる子







彼女は俺の顔を見て、考えに気付いたのかもしれない



悲しそうな顔をして、次の瞬間には走りだしていた 





掛け出す彼女が俺の後ろのドアをすり抜けていく



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