アンチ☆ファミリアルラブ
《隆尚side》
俺、清水隆尚25歳、教師歴2年。
今年は初のクラス担任となった。
だが、初担任だってのに、なぜだか妹の居るクラスを受け持つこととなった。
俺の妹は、親父の再婚相手の連れ子で血の繋がりはない。
けれど俺にとっては実の妹と変わらない。
初めて会った時、俺は二十歳で、妹となる湊ちゃんは11歳だった。
女学院メンバーとの合コンで、
親父との待ち合わせ時間に遅れていた俺は、走ってレストランに向かっていた。
受付には行かずロビーをそのまま走り過ぎようとしていた。
場を考えない行動だと冷ややかな目で見られるが
そんなの関係ないと思いエレベーターへ向かった。
俺は急ぐあまり、目の前を歩く小さい子供に気付かずぶつかってしまい、
衝撃は相手のほうが大きかったみたいで小さな体は吹っ飛んでしまった。
尻餅をついた子供を見れば、フワフワした可愛らしい女の子だった。
出会ってたったの数分なのに沢山の表情を見せる女の子に、俺は愛おしさを感じていた。
もしこの子が俺の「妹」なら良いなって思った
それが本当になって俺は心底嬉しくて、いっぱい可愛がって実の妹以上に大切にしてあげようと思った。
だけど、「妹」の湊ちゃんは同居するようになった頃から、あまり表情を見せてくれなくなった。
それどころか、彼女は俺を避けるようになってしまい、
俺はどうしていいか分からず
俺たちは必然的に関わり合わないようになっていった。
俺、清水隆尚25歳、教師歴2年。
今年は初のクラス担任となった。
だが、初担任だってのに、なぜだか妹の居るクラスを受け持つこととなった。
俺の妹は、親父の再婚相手の連れ子で血の繋がりはない。
けれど俺にとっては実の妹と変わらない。
初めて会った時、俺は二十歳で、妹となる湊ちゃんは11歳だった。
女学院メンバーとの合コンで、
親父との待ち合わせ時間に遅れていた俺は、走ってレストランに向かっていた。
受付には行かずロビーをそのまま走り過ぎようとしていた。
場を考えない行動だと冷ややかな目で見られるが
そんなの関係ないと思いエレベーターへ向かった。
俺は急ぐあまり、目の前を歩く小さい子供に気付かずぶつかってしまい、
衝撃は相手のほうが大きかったみたいで小さな体は吹っ飛んでしまった。
尻餅をついた子供を見れば、フワフワした可愛らしい女の子だった。
出会ってたったの数分なのに沢山の表情を見せる女の子に、俺は愛おしさを感じていた。
もしこの子が俺の「妹」なら良いなって思った
それが本当になって俺は心底嬉しくて、いっぱい可愛がって実の妹以上に大切にしてあげようと思った。
だけど、「妹」の湊ちゃんは同居するようになった頃から、あまり表情を見せてくれなくなった。
それどころか、彼女は俺を避けるようになってしまい、
俺はどうしていいか分からず
俺たちは必然的に関わり合わないようになっていった。