アンチ☆ファミリアルラブ
そんな中、彼女の担任だ。
ギクシャクした関係で、担任だなんて気まずいことこの上ない。
二人の関係もだが、彼女が友達を作れるのかうまく高校生活を送れるのか心配であった。
だが俺の心配を他所に、彼女は瞬く間にクラスに馴染み、沢山の友達ができていた。
少なくとも、対人関係については心配することはないようで安心した。
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「清水先生、今週の深夜巡回、お願いしますね」
「あ、はい。」
「まぁ、さすがに今日は月曜ですし、あまり出歩いてはないでしょうけど、気を抜かずお願いしますね」
和みおじいちゃんとして生徒に慕われる増田先生から、懐中電灯と反射帯を手渡され、俺はそれを受け取った。
このところ、
うちの学校の生徒が真夜中に徘徊しているという噂が立ち
それを確認、犯罪防止のために今月から教員で見回ることになった。
「清水せんせ、巡回終わったらご飯行きません?美味しいイタリアン居酒屋見つけましたの」
「神谷先生」
色っぽく誘われ、思わずたじろいでしまった。
何故かこの人は豊満な胸を強調する胸元の開いた服ばかり着てくる。
生徒を陥落する気か?
まぁ、俺としては目の保養になるし、少しくらい楽しみがなきゃな。
それに、彼女はちょくちょく俺を誘ってくるということは、
これは気があると考えてもいいのだろう
今日こそ、お持ち帰りしていただけちゃうか!?
「清水せんせ?聞いてます?」
「あっ、すいません!いいですね!じゃあ巡回後にそこで落ち合いましょうか?
あとでそこの住所、メールしてください」
「えぇ!!楽しみですわね。あ、ぢゃあ、次の授業の準備がありますので…メールしますね」
「はい、じゃあ。あ、俺も準備忘れてたっ、やべっ」
***
「湊ー!!今日さ、クラブ行かない?お姉の先輩がDJやんだけど、チケット余っちゃったらしいんだー」
「えー?でも今月先生巡回してるから見つかるとやばくない?」
「んー、フルメイクで私服ならいけるんぢゃない?大学生メンツと行けば混ざってバレないって!ね!」
「うん、ま、いっか…」