クロニクル☆壱☆〜出会いと旅立ち〜
「雪奈、しっかりやるんだよ?」
「分かってるよ、母さん」
いよいよ、雪奈が巫女になる為の儀式が始まろうとしていた。
「母さん」
「なに?」
「これ、紅蓮に渡して」
渡したのは、お守りとは別の小さな宝石のネックレスだった。
「これ、貴方が大切にしていたものじゃない」
「うん」
「どうしたのよ、いきなり」
「なんか嫌な予感がしてね。もしもの為に渡しておいて欲しいんだ」
その表情は酷く真剣だったため、これはよくないことが起こると感じ
「・・・分かったわ」