約束~青空の下でキミがおこした奇跡~
「はい、もちろん!」
私が返事をしたのと同時に、歓声があがった。
「真鈴ー!」
私を呼ぶ優太の声が聞こえたと同時に、いつのまにか目の前に優太がいた。
「優太、1位おめでとー!」
優太に抱きしめられた。
「恥ずかしいー」
「正直、俺1位になれるかわかんなかった」
そう言って、優太は私のことを解放してくれた。
「あのね、もし優太が1位じゃなくても付き合ってた!」
「え、まじかよ!」
がくっと肩をおとした。
「だって、優太は約束守る為に必死で走ってくれたでしょ?」
「だって、1位になってかっこいいこと見せたかったから」
「かっこよかったよ、私優太のことしか見えてなかった」
頑張って背伸びして、優太の耳元でそう囁いた。
「可愛すぎんだよ!」
そう言って、優しく私の頭を撫でてくれた。