約束~青空の下でキミがおこした奇跡~
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それは、昨日の体育祭準備の時の話。
私と優太は、体育委員の仕事をしていた。
……私は、優太が好きだ。
委員会が一緒なのは嬉しいけど、2人だといつも緊張してしまう。
「ねぇ、何で私たちが白線ひくのー?」
「もう、体育委員の仕事おわったからじゃね?」
そう、体育委員の仕事は終わり、本来なら陸部担当の白線ひきをしている。
「仕事おわったなら、クラスの手伝いじゃないの?」
「クラスの方、結構終わってるから」
優太は、そう言って体操服の袖をまくりあげた。
そのふとした仕草に、ドキッとしてしまった…。
「だ、だねー!」
「んっ? どーした?」
「や、何もー!」
絶対、今顔赤い…。 こんな顔見られたくない!
そう思って、俯き白線をひきを再開させた。
「何もじゃなくね?」
喋りかけてくる優太の顔を見ようとせず俯いたままの私を
優太が不思議に思ったのか、顔を覗きこんできた。