約束~青空の下でキミがおこした奇跡~


*・*・*・*・*


それは、昨日の体育祭準備の時の話。



私と優太は、体育委員の仕事をしていた。




……私は、優太が好きだ。


委員会が一緒なのは嬉しいけど、2人だといつも緊張してしまう。



「ねぇ、何で私たちが白線ひくのー?」



「もう、体育委員の仕事おわったからじゃね?」



そう、体育委員の仕事は終わり、本来なら陸部担当の白線ひきをしている。



「仕事おわったなら、クラスの手伝いじゃないの?」



「クラスの方、結構終わってるから」



優太は、そう言って体操服の袖をまくりあげた。


そのふとした仕草に、ドキッとしてしまった…。



「だ、だねー!」



「んっ? どーした?」



「や、何もー!」



絶対、今顔赤い…。 こんな顔見られたくない!


そう思って、俯き白線をひきを再開させた。



「何もじゃなくね?」



喋りかけてくる優太の顔を見ようとせず俯いたままの私を


優太が不思議に思ったのか、顔を覗きこんできた。

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