俺の幼馴染が鈍感過ぎる
もう、帰ろう?
と言えば、思案顔になりつつも、燈は頷いた。
「帰り…昨日のあの店でアイス食いにいこーぜ」
「え?」
燈が実はアイスが好きだと言うのは知っている。
放課後デートと言うやつだと言うのも、分かる。
でも、あの店は燈が引っ越してから出来た店だから、なみとしか行ったことがない。
それを考えると…燈とは行きたくない。
「どうした?」
でも、いい断り方が見つからなくて、本当のことを言うのは感じが悪いような気がして…結局は行くことになった。