俺の幼馴染が鈍感過ぎる

昨日なみと通った道を、燈と一緒に歩いてる。


何だか…違和感。


私の隣は、なみがいてくれると思ってた。


でも、違うんだなぁ…と、漠然としたことを考えながら、ただ無言で歩いた。


「なぁ、何か…喋らねぇ?」


だんだん、沈黙に耐えられなくなったようで、燈が声を出した。


「ううん。もう、すぐそこだから!」

幸いだったのは、アイス屋さんがすぐそこに見えた時に、話しかけてくれたこと。


「…そうか」

渋々と言った様子で、納得してくれる。


昔は、幼馴染として、燈となみ、二人ともが大事だった。


なみを好きになったのはずっとずーっと昔だったけど、それ以下ではあったけど…燈のことだって好き。


異性としての好きとは、違うけど。


ただ、友達として。

だから、今こんなことを思うのは間違ってる。

今思ってること…それは。
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