俺の幼馴染が鈍感過ぎる
燈が戻ってこなければ、こんな馬鹿なことしてなくて、今も隣に気持ちは見えないけど…なみがいてくれたんだな、って。
燈に失礼だと、燈にひどいことを思っていると、わかっているのに思ってる。
「優明、何にする?」
「?え、何?」
燈の声に考えを中断し、燈を見ると、大好きなアイスが目の前にあるのにボーッとしていたことに気がつく。
「だーかーら、何にする?って聞いたの」
「あっ、えっと…ストロベリー」
「ん、分かった」
なみと一緒なら迷わず三段にするけど、燈と一緒の時に三段は無理。
それを食べ終わるまで一緒にいたいと思えない。
「あっ、先に席に座っといて」
店員がアイスをコーンに載せるのを見ながら、燈の言葉に頷いた。