俺の幼馴染が鈍感過ぎる

なみとくる時の癖で、二人掛けの席を取った。


いや、燈と二人だから、あってはいるんだけど…。

カタンッ

苦笑しながら椅子に座った時、丁度両手にアイスを持った燈が向かいの席に座った。


財布を取り出して、いくらだったかを尋ねる。


「いや、金はいいって。オレ、結構貯金してたから金あるし、バイトも始めるつもりだから、奢らせてよ」


優しい笑顔で告げられ、こうやって優しところは変わらないなぁと思う。

アイスを受け取って、何か話そうと考える。

今、1番燈に聞きたい事。

それは…
「どうして、教室であんな大きな声で…私と付き合ったこと、宣言したの」


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