俺の幼馴染が鈍感過ぎる
かなりショックだ。
「俺は、本当にゆうが好きだ。これからは、他の女とキスしたりしない。いや、今までだってキスしてたのは、よくよく考えると…ダメだったんだけど…」
もう一度告白すると、少しだけ明るくなったゆうがこちらを見る。
「いい雰囲気のところ悪りぃんだけど…二人とも、オレのこと忘れてる?」
いきなり、燈が声を出した。
こいつがいることを忘れていた。
そして何より…ゆうは今、こいつと付き合ってるんだった。
何とも思い通りにいかないこの状況に、溜息が出てくる。