俺の幼馴染が鈍感過ぎる
そう言ったゆうは、うーん…と考え、口を開いた。
「えっとね、燈ちゃん…じゃなくて!燈は、私のこと別に好きじゃないんだって。私となみが両想いになるように、一肌脱いでくれただけらしくって」
ふーん、そっかぁ…って、絶対そうじゃないぞ、ゆう‼何か、すっげぇ不機嫌な顔してる!燈のやつ!
「オレさぁ…さっき、美波が電話してきたせいで、告白し損ねたんだよね」
俺を見る、美波の顔…わぁー‼超笑ってるぅー!顔だけ。顔だけな!
眼は…死んでる⁈
いや、睨んでる⁈
うん、そう言う眼でこちらを見るのはやめようね。
心が折れるから。
「っつーか…俺があのタイミングで電話し無かったら…告ってたっつぅことか⁈」
「その通りだけど?」
飄々とした顔で、さも当然とばかりに言う。