俺の幼馴染が鈍感過ぎる

そして…俺の見てる目の前で、平然と…ゆうにキスをした。


俺は…ただ呆然と、それを見ていることしか出来なかった。


長いようで短い時間が過ぎ、ようやく燈とゆうの唇が離れた。

「優明。実は、好きになったんだよ。あの屋上で言ったことは…付き合ってくれ、以外は全部打算。一肌脱ぐつもりもなかったんだ」


俺と一緒で呆然としているゆうに、申し訳なさそうに言う。

そして、俺に向かって勝ち誇ったような顔で、

「優明を狙うって…言っただろ?あの時すでに優明のこと好きだったんだ。あん時は、変に警戒心持たせたくなくてあぁ言ったけどな」


全部計算済みだったわけだ。

「…まんまと騙されてくれたわけだ」
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