とけていく…
そんなやり取りをしていると、間も無く注文したものが、カウンターに並べられた。それぞれのトレーを持ち、三人はレジへと進む。そのまま、真由美が三人分の食事を払い、彼らは窓際の席に着いた。
「空いててよかったわね〜」
「夏休みですからね。うちのゼミくらいじゃないですか」
「そっかぁ。だって、しょうがないじゃない。あたし、日本にいないことの方が多いんだもの。」
豪快に笑い、真由美は紙コップい入ったホットコーヒーに口を付けた。
「あ、涼くん、遠慮しないでね。」
「あ、はい…」
涼はとりあえず、カツカレーに手を付けた。正樹も彼に習い、カレーを口に運んでいた。
「涼くん」
「はひ?」
口にカツが入っているまま、涼は真由美の呼びかけに答えてしまった。
「まずは、お礼を言うわ。決心してくれて、ありがとう。」
彼女のその目は、真っ直ぐで強かった。さっきまでの冗談めいた口調とは、
まるで違っていた。それは、プロの目だった。涼は、一瞬でそう感じることができた。
「空いててよかったわね〜」
「夏休みですからね。うちのゼミくらいじゃないですか」
「そっかぁ。だって、しょうがないじゃない。あたし、日本にいないことの方が多いんだもの。」
豪快に笑い、真由美は紙コップい入ったホットコーヒーに口を付けた。
「あ、涼くん、遠慮しないでね。」
「あ、はい…」
涼はとりあえず、カツカレーに手を付けた。正樹も彼に習い、カレーを口に運んでいた。
「涼くん」
「はひ?」
口にカツが入っているまま、涼は真由美の呼びかけに答えてしまった。
「まずは、お礼を言うわ。決心してくれて、ありがとう。」
彼女のその目は、真っ直ぐで強かった。さっきまでの冗談めいた口調とは、
まるで違っていた。それは、プロの目だった。涼は、一瞬でそう感じることができた。