とけていく…
「で、こっちの方の調子は?」
そんな彼に、雄介はピアノを指差し具合を尋ねる。
「あぁ…、まぁ、 ぼちぼちね」
まだまだ全然だったが小さく笑いながら涼が答えると、雄介は箸を置き、「あっそ。…ごちそーさん」と、そのまま立ち上がり、かばんを肩にかけた。
雄介がリビングから去ろうとした帰り際、彼は後ろに振りた。
「ま、頑張れよ」
相変わらずのニカっとした笑顔を浮かべた雄介は、大きな右手を広げてそう言った。
「あぁ」
雄介らしい励ましを受けた涼も、右手を上げてそれに答えると、雄介はドアの向こうへと去って行った。そしてまた部屋には彼ひとりになった。
(もうひと踏ん張りだ…)
雄介の食べた皿をキッチンに下げると、涼は練習を再開させた。
そんな彼に、雄介はピアノを指差し具合を尋ねる。
「あぁ…、まぁ、 ぼちぼちね」
まだまだ全然だったが小さく笑いながら涼が答えると、雄介は箸を置き、「あっそ。…ごちそーさん」と、そのまま立ち上がり、かばんを肩にかけた。
雄介がリビングから去ろうとした帰り際、彼は後ろに振りた。
「ま、頑張れよ」
相変わらずのニカっとした笑顔を浮かべた雄介は、大きな右手を広げてそう言った。
「あぁ」
雄介らしい励ましを受けた涼も、右手を上げてそれに答えると、雄介はドアの向こうへと去って行った。そしてまた部屋には彼ひとりになった。
(もうひと踏ん張りだ…)
雄介の食べた皿をキッチンに下げると、涼は練習を再開させた。