とけていく…
七.
涼の気持ちは、はやっていた。
紫と別れた後、足早に向かっていたのは、ドルチェだった。時間はもう五時半を回っていた。
ドアの柄を掴んで、力をいれて引くと、ドアに吊るしてある鈴の音がシャンシャンと鳴り響く。彼は軽く息を弾ませながら中に入った。
「いらっしゃい。中に制服の準備をしてあるから、ここから入って」
マスターはカウンターの端っこの板をめくり、カウンターの中に促した。
「制服?」
「そりゃそうだよ。いくらなんでも学校の制服のままじゃダメだよ。ほら、中
に真紀がいるから」
マスターに促され、涼はカウンターの中に入った。そして背後のドアを開けると、短い廊下に出た。右手には階段があり、左手のドアは、トイレのようだ。彼は奥の正面の部屋のドアを開けた。
紫と別れた後、足早に向かっていたのは、ドルチェだった。時間はもう五時半を回っていた。
ドアの柄を掴んで、力をいれて引くと、ドアに吊るしてある鈴の音がシャンシャンと鳴り響く。彼は軽く息を弾ませながら中に入った。
「いらっしゃい。中に制服の準備をしてあるから、ここから入って」
マスターはカウンターの端っこの板をめくり、カウンターの中に促した。
「制服?」
「そりゃそうだよ。いくらなんでも学校の制服のままじゃダメだよ。ほら、中
に真紀がいるから」
マスターに促され、涼はカウンターの中に入った。そして背後のドアを開けると、短い廊下に出た。右手には階段があり、左手のドアは、トイレのようだ。彼は奥の正面の部屋のドアを開けた。