とけていく…
退屈な始業式も終わり、教室で軽く担任の話しを聞いた後、今日はもう下校となった。帰ろうとする生徒たちが一斉に下駄箱に集中する。涼と雄介も例外ではなかった。
裏門に回り、駐輪場から自転車を出していると、たくさんの部活が新入生に向けて部活の呼び込みをしている。
「バスケ部はやんないの?」
当然のように帰ろうとする雄介に、涼は尋ねた。
「いいの、いいの。やんなくても、どーせ入ってくるから」
手を顔の前で振りながら、雄介は面倒臭そうにそうにそう答えた。部としての姿勢を疑ってしまいそうになるのをこらえ、彼は「あっそ」と愛想なく返事をしながらサドルにまたがろうとしたその時だった。
裏門に回り、駐輪場から自転車を出していると、たくさんの部活が新入生に向けて部活の呼び込みをしている。
「バスケ部はやんないの?」
当然のように帰ろうとする雄介に、涼は尋ねた。
「いいの、いいの。やんなくても、どーせ入ってくるから」
手を顔の前で振りながら、雄介は面倒臭そうにそうにそう答えた。部としての姿勢を疑ってしまいそうになるのをこらえ、彼は「あっそ」と愛想なく返事をしながらサドルにまたがろうとしたその時だった。