過去の栄光。

えー、案の定告白でした!
どうしようか悩んだけど、答えはすぐにでた、最初っから聖蘿を諦めて忘れるためにわざわざ転校までしたんだから、彼女を作れば忘れられるかもと思い、俺は｢……いいよ｣とだけ答えた。

｢え、まじで？うそっ？!や、やったあ!!｣
断られると思っていたのか、栂野はその場で大はしゃぎ。
｢じゃ-これからはよろしく、奈牀　俺今日はもう帰るわ｣
鬱陶しくなったので、会話を無理矢理終わらせ帰ろうとしたけど

｢あ、露威くん｣
呼び止められてしまった
しょうがなく
｢なに？｣
と嫌そーにして返すと、ちょっと躊躇いながら
｢あ、あのー、一緒に帰りないなーなんて…｣
ったくいちいち顔赤くすんなっての!こいつは温度差がわかんないのか？
｢ごめん、今日急ぐんだ｣
｢だよね、急には無理だよね、ごめん｣

俺はこの時、なんでこんな好きでもなんでもない奴を彼女にしてしまったのかと後悔した…
そして同時に、どんだけ聖蘿のこと好きなんだよと改めて自覚したのだ!