過去の栄光。

お姫様の正体

時間がたち今は放課後、私と袮尋はコソコソと栂野さんの跡を付けています。
みなさんお気づきのように、さっきの袮尋の提案は【栂野さんがほんとにいじめっこなのか、尾行しちゃおう大作戦!】だったのです
私も気になったから袮尋に乗っかって今に至りやす
今の所栂野さんはいつものようにみんなに笑顔を振りまいて昇降口まで来ています
「じゃあみんな、また明日ねぇ♪」
なんて言って数人の部下的存在の女の子たちと一緒に下校しています
奈牀 「いやあ、作り笑いって意外と疲れんのよ?あんたらにわかる??」
おーっといきなりの爆弾発言! もう作り笑いって言っちゃってるし!
女子A「だよねぇ、奈牀ちゃんも苦労人だね~」
女子B「私ジュースでも買ってこようか?」
奈牀 「じゃあ行ってきて、…あ、待って やっぱあんたが行ってきて?」
女子C「あ、私ですか?」
奈牀 「そーよ、他に誰がいるの?」
女子C「すいません…」 
え、なんで女子Cにばっかり?
「ねぇ聖蘿、これって…」
袮尋も同じことを思ってたみたい
「うん、私も思った」
多分、女子Cは栂野さんのターゲットなんだ、いじめの…

奈牀 「ほんっと使えないし頭の回転遅いわね、嗣城舞夢(つぐしろ まゆ)」
< 23 / 31 >

この作品をシェア

pagetop