過去の栄光。
私と袮尋は居ても立ってもいられず舞夢ちゃんの所へ駆け寄った
「隣のクラスの嗣城舞夢ちゃんだよね?大丈夫?」
よく彼女の顔を見ると白い肌に涙が零れ落ちていた
「…あの、この事は誰にも言わないでください。お願いします」
「どうして……」
「栂野さんたちはこんな私を友達って言ってくれるんです…!だから…」
そう言いかけた途端、パシンッ!と派手な音がした。袮尋が舞夢ちゃんをビンタした音だった
「そんなの友達じゃないっ!!」
「…ち、ちがいます! 栂野さんたちは…」
「じゃあなんであんた泣いてんのよ! コーラぶっかけてきたり財布奪うようなことするのが友達って言う訳?…ちがうでしょ…?」
「袮尋、やりすぎ言いすぎ」
「…あ、ごめん つい…」
とりあえず袮尋を落ち着かせてっと、次は舞夢ちゃん
「舞夢ちゃん、今日の事は先生に言わないけど、黙っててもまた同じようなことされるだけなんだよ?」
「……」
「いつからこういうことされてるの?」
「入学してクラスが一緒になった時に栂野さんたちから1人だった私に『一緒に帰ろう』って言ってくれて、一緒に下校するようになったんです。でも、だんだん『財布が無い』って言って、
「隣のクラスの嗣城舞夢ちゃんだよね?大丈夫?」
よく彼女の顔を見ると白い肌に涙が零れ落ちていた
「…あの、この事は誰にも言わないでください。お願いします」
「どうして……」
「栂野さんたちはこんな私を友達って言ってくれるんです…!だから…」
そう言いかけた途端、パシンッ!と派手な音がした。袮尋が舞夢ちゃんをビンタした音だった
「そんなの友達じゃないっ!!」
「…ち、ちがいます! 栂野さんたちは…」
「じゃあなんであんた泣いてんのよ! コーラぶっかけてきたり財布奪うようなことするのが友達って言う訳?…ちがうでしょ…?」
「袮尋、やりすぎ言いすぎ」
「…あ、ごめん つい…」
とりあえず袮尋を落ち着かせてっと、次は舞夢ちゃん
「舞夢ちゃん、今日の事は先生に言わないけど、黙っててもまた同じようなことされるだけなんだよ?」
「……」
「いつからこういうことされてるの?」
「入学してクラスが一緒になった時に栂野さんたちから1人だった私に『一緒に帰ろう』って言ってくれて、一緒に下校するようになったんです。でも、だんだん『財布が無い』って言って、