帝国学園王国
ギュルルルルルルルゥ〜
さ、い、あ、く。
最悪すぎるー!
このタイミングでお腹なるなんて!(涙)
『……。』
宮瀬君が無言のまま私の前から去って行きます。
どうしましょ、これはドン引きされたあげく、見捨てられたところでしょうか?
もう恥ずかしすぎて辛い。
しばらく一人で立ちすくんでいたら宮瀬くんが戻って来てくれた。
でもとても恥ずかしくて顔あげられないよ。
『……倉木、これ。一緒に食おう。』
え?
顔をあげてみると宮瀬くんがパンとおにぎりと飲み物持っていて。
『宮瀬くん……』
思わず泣きそうになっちゃった。
宮瀬くんの優しさに感動したのと
自分が恥ずかしくて…
『俺は倉木のヒーローなんだろ?』
そう言ってニカッと笑った宮瀬くんは今までで1番かっこ良く見える。
……私、宮瀬くんの事、好きになっちゃったみたい。