帝国学園王国
『きゃーーー!』
すごい、教室の外から悲鳴?というか甲高い声が響いてきた。
『あー、来たんだ。』
このみは顔をしかめて言う。
『どうしたの?みんな。』
『そっか、あかりはまだ知らないよね。とりあえず頭下げといてね。』
え?なんでいきなり?
きょとんとしてたら周りはもう深々とお辞儀していて
誰かがこっちに向かって来ているみたいだった。
とりあえず、私も深々とお辞儀してその人が通り過ぎるのを待つ。
『ふー、行ったかな?もう大丈夫だよ。』
このみに言われて顔をあげた。
『今のなに?』
『この学園の皇子。』
『おうじ?』
『そーだよ。あかり、この学園にランクがあるのは知ってるよね?』
『うん…,』
『今通ったのは金の称号を持つ者。俗に言う皇子だよ。』
『へぇー。そんなにすごいの?皇子って。』
『まぁー、絶対的権力があるからね。先生たちよりも発言権は強いよ。』
ひぃぃぃー。
そんな人なんかいるんだ。
極力、関わりたくないな……。