帝国学園王国



私よりも先にこのみが言葉を発した。

『あなた、だれ?邪魔しないでくれる?』

このみ…?
私の事かばってるの?

『このみ、しっかりして!このみらしくないよ!』


私は気がついたら叫んでいて。

ついでに銅と銀の人達を睨んでいた。


『…あなた、何様のつもり?』


すごいお嬢様だ。

って感心してる場合じゃなくて。


『1人相手にこんな大人数で、恥ずかしくないんですか?』



『…失礼ね。誰に向かって喋ってるのかしら。』


プチーン。
聞く耳持たずですか。

『…ちょっと金持ちだからって何よ。人を差別するのは間違ってるじゃない!』


その瞬間、手が振り下ろされて。


パチーーン。

ビンタされ…てない。



蓮二くんが代わりにビンタされていた。







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