帝国学園王国


陸の指示で集まっていた生徒達は解散する。

残るは私と蓮二くん、このみ、お嬢様軍団、陸だけ。



先に口を開いたのは陸だった。


『今回のことはなかったことにするから。でも次またあかりのこと傷つけたら…わかるよね?』


『宮瀬様、大変申し訳ございませんでした!どうか、お許しを…』


お嬢様軍団は必死になっている。


『2度と俺の前に現れない方がいいかもね。』


陸がそう言うとお嬢様軍団はもう一度深々とお辞儀して去って行った。



『陸…いったい何者?あの偉そうな人やっつけちゃうなんて…』


『あかり、宮瀬様は皇子だよ。この学園の。』


このみが恐る恐る言葉を発した。


『え?陸が?』


ちょっとまった。

皇子ってたった一人の金の称号を持つ者の事だよね?

『私、知らなかった…』



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