帝国学園王国
でも、このネックレスを持つ人として私はふさわしくない。
『陸、ネックレスのことなんだけど…』
『あかり、俺の事少しの間でいいから助けて欲しいんだ。』
『助ける…?』
『俺、このままだとお金しか見てない人と無理矢理結婚させられるんだ…。』
『政略結婚…?』
『まぁ、そんなもんかな。初めて出会った日に俺が電話で怒鳴ってたの覚えてる?』
『うん…。』
『あの時も父親に無理矢理結婚の話進められそうになって…』
『そうだったんだ…』
『なんとか止めたんだけどね。でも条件があってさ、1ヶ月以内にプラチナを指名しなきゃいけないんだ。』
『それで私にネックレスを渡したの?』
『本当にお弁当のお礼がしたかったんだよ。久々に心のこもった料理食べたし。』
陸はそう言って私にゆっくりと近づいてきては手を頭の上に乗せて優しく撫でてくれた。
『あかりを俺の私情で傷つけたくないし、嫌だったら断ってくれたっていいよ。…俺が納得できるまでの時間、プラチナの座にいてくれない?』