ロスト・プリンセス

柚稀side
私は一番使いたくなかった権力を使った。それは大好きな涼介を守るためだけどお父様の命令なので意味は無かった…
意味の無い権力を使った事に凄く後悔している。口に布を当てられてそこで意識が途切れた。

目を覚ますと、見覚えのある部屋の天井が目に入った。あぁ一番戻りたくなかった場所へ戻ってきてしまった…
部屋を出てお父様の部屋へ向かった。
ｺﾝｺﾝ扉をﾉｯｸして部屋に入った。
ゆ「失礼します。」
といい中に入った
父「あぁ柚稀か‥もう二度と、私に迷惑をかける用なことをするな。私の仕事に影響する行動をするな。わかったな」
ゆ「はい。わかりました。」
父「あぁ後明日にお前の縁談がある。準備しとくように」
えっ…縁…談？
ゆ「勝手に決められては困ります！私はまだ涼介の事が…」
父「そんなチャラチャラした恋愛ごっこをしてる暇があれば私の為にもその素晴らしい頭脳を使いなさい。」
やっぱり、あなたが必要としてるのは私自身ではなくて私の頭脳なんだよね…結果的に私自身は誰からも必要とされてないんだ…
会いたい…会いたい…
会いたいよ…涼介…
こんなに失望しているのに頭に浮かんでくるのはあなたの眩しい笑顔なんだよ？