ロスト・プリンセス
涼介side
ゆ「これがロスト・プリンセスなんてついた私の真実。」
目の前にいる柚樹は…
すごく、寂しそうに見えた。
り「…頑張ったな。」
柚樹の頭を撫でながら
そう言った。
り「辛いこと自分の中にいっぱい抱え込んで大変だったろ?」
ゆ「……」
り「えらいっ!」
ゆ「…そんな事初めて言われた」
り「そうなの?」

ゆ「…うん。」
俺も確認しておこうかなり「俺も1個聞くけどさ」ゆ「え?」
り「柚樹はまだ俺の事好き?」
ゆ「当たり前でしょ…」り「そっか。じゃ、俺は待ってるから」
ゆ「え?」
り「柚樹が戻ってくんの待ってるから」
ゆ「で、でも私っ!縁談のお話が持ち上がってて…」
知ってるよ。
そんな事分かってて言ってるんだから。
り「俺バカだからさ。他の女とか作れないから。だからずっと待ってる」ゆ「…!」
少し驚いたような、でもどこか図星のような表情をした柚樹。
り「1時間だけなんだよな?もう行った方がいいかもしれない。」
ゆ「あ…うん」
柚樹を玄関まで見送る
り「会えてよかった。」
ゆ「わ、私も!」
り「またすぐ会えるといいな。」
ゆ「うん」
俺も…覚悟をきめなきゃな
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