ロスト・プリンセス
涼介side
り「…失礼します。」
パーティー会場での騒動から数日。
俺は毎日のように事務所の社長室に通っていた。特に怒られる訳でも活動停止の話が出るわけでもなかった。
ただ質問をされてそれに答えるだけだった。
社長「…秋本。」
り「はい。」
でも今日は雰囲気が違った。
社長「キミにとってのグループとはなんだ?」
俺にとってのグループ…り「あのグループは…
俺の一部です。」
社長「どういう風に?」り「…俺はあのグループがないと生きていけないし、存在するとかしないとか考える隙間もないくらい、もう俺の一部になっているんです。呼吸をするみたいに。」
社長「そうか…」
り「……」
社長「この前な美風と、話をしたんだ。」
り「え…」
…晴也と…?
まさか俺のせいで責任問われたり…!?
社長「秋本はみんなから愛されてるな。」
り「え?」
社長「私はただ何があったのかを聞きたいだけなのに、美風は頭を下げながら自分が処分を受けるから秋本を復帰させてくれ。そう言ったよ。」
り「…晴也が…?」
社長「昨日は他のメンバーも来たぞ。みんな秋本の復帰を願っていた。」り「え…」
…みんな…俺なんかのために…
社長「結成から5年。本当にいいグループに育ったな。」
り「…はい」
社長「秋本。」
り「はい。」
社長「活動に復帰しろ。そしてきちんと恋人との生活と仕事の両立をする事。それがお前の処分だ。」
り「…え…」
俺…戻れるの…?
また、あのグループとしてやっていけるの…?
り「…ありがとうございます。」
社長「早く行け。休んでた分の仕事は山ほどあるぞ。」
り「…はいっ…」
みんな、ありがとう
俺、みんなと同じグループで良かった。
こんなにも最高なグループ、世界中どこ探しても俺達だけだよ。
社長室を出た時に、涙が溢れていたのは俺かしか知らない。
り「…失礼します。」
パーティー会場での騒動から数日。
俺は毎日のように事務所の社長室に通っていた。特に怒られる訳でも活動停止の話が出るわけでもなかった。
ただ質問をされてそれに答えるだけだった。
社長「…秋本。」
り「はい。」
でも今日は雰囲気が違った。
社長「キミにとってのグループとはなんだ?」
俺にとってのグループ…り「あのグループは…
俺の一部です。」
社長「どういう風に?」り「…俺はあのグループがないと生きていけないし、存在するとかしないとか考える隙間もないくらい、もう俺の一部になっているんです。呼吸をするみたいに。」
社長「そうか…」
り「……」
社長「この前な美風と、話をしたんだ。」
り「え…」
…晴也と…?
まさか俺のせいで責任問われたり…!?
社長「秋本はみんなから愛されてるな。」
り「え?」
社長「私はただ何があったのかを聞きたいだけなのに、美風は頭を下げながら自分が処分を受けるから秋本を復帰させてくれ。そう言ったよ。」
り「…晴也が…?」
社長「昨日は他のメンバーも来たぞ。みんな秋本の復帰を願っていた。」り「え…」
…みんな…俺なんかのために…
社長「結成から5年。本当にいいグループに育ったな。」
り「…はい」
社長「秋本。」
り「はい。」
社長「活動に復帰しろ。そしてきちんと恋人との生活と仕事の両立をする事。それがお前の処分だ。」
り「…え…」
俺…戻れるの…?
また、あのグループとしてやっていけるの…?
り「…ありがとうございます。」
社長「早く行け。休んでた分の仕事は山ほどあるぞ。」
り「…はいっ…」
みんな、ありがとう
俺、みんなと同じグループで良かった。
こんなにも最高なグループ、世界中どこ探しても俺達だけだよ。
社長室を出た時に、涙が溢れていたのは俺かしか知らない。