ロスト・プリンセス
柚樹side
涼介は活動に復帰した。り「みんなが俺のことを救ってくれたんだ。」
そう言いながら、楽しそうに仕事での出来事を語る涼介。
ゆ「やっぱり涼介は、お仕事をしてると活き活きしてるね。」
り「そう?」
ゆ「うん。キラキラしてる。」
そんな涼介を一番近くで見られる。
り「あ、明日一緒に行きたいとこがあるんだけどいい?」
ゆ「いいけど…どこ行くの?」
り「んー…秘密。」
ゆ「…??」
――そして翌日。
ゆ「…ここ。」
ゆ「ちょっと涼介っ!どういうつもり!?」
涼介が私を連れてきたのは斎藤家屋敷の前。
私の質問を無視して涼介は呼び鈴を押した。
警備員『はい。』
涼「昨日連絡をした秋本です。」
警備員『少々お待ち下さい。』
すぐに門が開き、奥から高宮が出てきた。
高宮「お待たせ致しました。」
涼「急に連絡してすいません。」
高宮「大丈夫ですよ。お久しぶりです。」
ゆ「ねぇ、連絡ってなに?どうして来たの?」
突然の展開に頭が混乱している。すると高宮が口を開いた。
高宮「昨日、秋本様からご連絡を頂いたんですよ。旦那様にお会いしたいというご希望で。」
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