ロスト・プリンセス
柚樹side

屋敷からの帰り道。
溢れるくらいの暖かな日差し。
隣には私の手を握りながら一緒に歩いてる涼介。ゆ「ね~涼介。」
り「んー?」
ゆ「今日は…ありがとね。」
り「何が?」
ゆ「2人に会ってくれて。私があの2人と気まずくならないようにしてくれたんだよね。」
り「あ、バレてた?」
ゆ「途中でね。」
きっと…涼介が動かなかったら私はあの家とは絶縁状態なっていたと思う。
り「どんなに嫌い合っても家族は大事だからね。俺のせいで柚樹の家族との関係奪いたくなかったんだ。」
ゆ「…ありがとう。」
今までの人生が嘘だったかの用に空は青く晴れ渡っていた。
ゆ「でもビックリしちゃった。急に柚樹さんをください。とか言うから。」
でも…あの真剣な顔にまたドキッときたんだよね…。
り「…嘘じゃないよ。」ゆ「え?」
り「今はまだ言わないけど気持ちは本気だから」ゆ「……」
り「それまでは柚樹の薬指は予約ね。未来の奥さん。」
もうとっくに想いは通じ合っているのに…
どんどん涼介に惹かれていってる自分がいる。
り「お、顔真っ赤になった。」
ゆ「っ!しょうがないでしょ!好きなんだからっ」り「俺も。柚樹の事好き。だから…ずっと一緒な。」
ゆ「うん。」
2人誓い合うかのように私たちは唇を重ねあった…
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