切恋~二人の約束~
神様のイタズラ
雪奈のせいで私は今自転車小屋前。
もちろん和揮待ち。
「夢姫!来たよ!」
「うん・・・えっ」
私たちが見た先にいたのは和揮と『女の子』だった
女の子は誰が見てもきれいで可愛かった。髪は軽いウェーブがかかり
スタイルもよかった。どこから見ても『美男美女カップル』で声がかけられなかった
「・・・宮野君!」
「ちょっ!雪奈!?」
「話しかけるんでしょ?」
雪奈は初めて会った時から気が強かった。
その強さに私は沢山救われた。
「なんか用?・・・宮名さんたち」
「夢姫。ほら・・」
「うん・・和揮覚えてる?」
「何を?・・初めて会ったよね?」
神様は何で私たちに『イタズラ』という試練を下すの?
今まで吹いていた暖かな春風は私の心を表すかのように
冷たく吹き私の涙を誘った