切恋~二人の約束~
本当は・・・

   【和揮Side】
 俺は宮野 和輝。
 

 宮名 夢姫の幼馴染。


 今日は学校だったのにいつの間にか寝ていた。


 そしてしばらくすると誰かに起こされた。



 宮名 夢姫。俺の隣の席。



 俺と幼馴染でもああり恋心を抱いてる人。

 でもそれは誰にも言えない。


 今日の放課後、夢姫と友達の雪奈さん?が来てくれてた。

 本当は嬉しかった。


 『久しぶり』って抱き着きたかった。

 でもそれはできなかった。


 夢姫は幼稚園から一緒だった。でも七年前に俺が引越しをして
 
 別れた。その時何で『好き』が言えなかったのかな?

 もし、言えてれば今日キミの哀しい顔を見なくて済んだのに・・・


 夢姫との想い出は全部覚えてる。

 春には二人で花見して・夏は花火をして、見て静かにキスだってした。

 秋は誰にも内緒で『駆け落ち』をした。

 まだ幼い俺たちの出来ることは限られていた。

 でも『少しでもキミと居たい』って思ってた。

 冬にはお揃いのリングを買ってプレゼントした。

 涙を目に溜めて微笑むキミは可愛かった。

 世界中で一番。

 七年前にあげたリングはキミの首からネックレスとして
 下げられていた。

 それを見て苦しくなった。

 キミに届けたい。

 ____本当は誰よりも好きで愛おしい存在だよ______
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