202号室の、お兄さん☆【完】
「スウェットに、GパンにTシャツ、花柄パジャマのみ!!??」
千景さんが、私の段ボールの中の服を見て、目をまん丸にしました。
「化粧品は? 鏡は? スキンケアは?」
「あ、お化粧した事、無いです」
「ちょっと!」
千景さんが、私の前髪を掻きあげて呆然としました。
「眉毛さえ、整えてないとは……201号室は『天然記念物』か『天然稀少少女』ね」
「へえぇええ?」
「後一週間したら大学生なんだし、大学デビューしなくちゃ!
まずは洋服買いに行こう!!」
そう言って、千景さんは私の三つ編みを解き、編み込みの三つ編みにしてくれた。
そして、眉毛を整えてスカートを貸してくれて、眠っている弟を起こした。
「こ・う・た・く・ん」
眠っている弟に覆い被さり、甘く耳元で囁いた。
弟は急に目を見開き、目の前の胸に釘付けになる。
「お姉さん借りるから、引っ越しの片付け、お願いね」
皇汰は、耳まで真っ赤になると、布団を頭までかぶって何度も何度も頷いた。
いつも大人ぶっている皇汰にしては、可愛いらしい動作だった。
千景さんが、私の段ボールの中の服を見て、目をまん丸にしました。
「化粧品は? 鏡は? スキンケアは?」
「あ、お化粧した事、無いです」
「ちょっと!」
千景さんが、私の前髪を掻きあげて呆然としました。
「眉毛さえ、整えてないとは……201号室は『天然記念物』か『天然稀少少女』ね」
「へえぇええ?」
「後一週間したら大学生なんだし、大学デビューしなくちゃ!
まずは洋服買いに行こう!!」
そう言って、千景さんは私の三つ編みを解き、編み込みの三つ編みにしてくれた。
そして、眉毛を整えてスカートを貸してくれて、眠っている弟を起こした。
「こ・う・た・く・ん」
眠っている弟に覆い被さり、甘く耳元で囁いた。
弟は急に目を見開き、目の前の胸に釘付けになる。
「お姉さん借りるから、引っ越しの片付け、お願いね」
皇汰は、耳まで真っ赤になると、布団を頭までかぶって何度も何度も頷いた。
いつも大人ぶっている皇汰にしては、可愛いらしい動作だった。