202号室の、お兄さん☆【完】
……へ。

ど、どどどう言う意味なんだろっ。

……すごく胸が、熱い。

なんか、甘ったるくて苦しい。
私、変。今すごく変なんです!


「どうすんの? まだ見る?」

岳理さんの、けだるそうに髪を掻きあげる仕草が、何故かとてもドキドキします。

「帰る!!!!!」

帰って、冷水でも頭から浴びたい!!!!

一秒でも早く、此処から逃げ出したい!!

「じゃ、送る」
「良いです!結構です! 間に合ってます!!」

私が立ち上がって、じりじり後ずさると、溜め息を吐かれた。

「――怖がるなよ」

「怖がってません!! ちょっと1人になりたいんです」

後ろ手で、出口のドアノブを探す。

岳理さんは呆れて近づいて来ます。


「きゃーっ きゃーっ! 近づかないでー!!」


見つけたドアノブを握り締めた瞬間、ガチャリとドアノブが回った。



「お主、何してるんだ?」

「「あーっ 岳リンが、みかどちゃん襲ってるー」」


グイッと肩を寄せてくれたのは、




リヒトさんとトールさんでした。
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