202号室の、お兄さん☆【完】

「だって、母さんと父さんが親権問題で裁判するって時に、面倒だったからお父さんの家に残っただけだけど、親権は母さんだろ?」

参道を歩きながら、頭の後ろに両手を置いて、のんびりと言いました。


皇汰のお母さんも離婚を期に海外の日本学校で教師をしています。本当に皇汰はサラブレットなのですが、卑屈にならないですむのは、本当に皇汰が素直で優しい子だからです。


半分だけしか血が繋がってないのに、本当の姉弟みたい。



いつまでも皇汰に助けられてばかりじゃなく、頑張らなきゃね。


というわけで、只今午後18時!
夕飯兼おやつのホットケーキ大会が幕を下ろしました!



「ホットプレートがいっぱいある……」

前回、机が1つしかなかった和室に、6人テーブルが10個は並べられています。

ホットプレートは6台。

ホットケーキミックスは、高級ホテルの名前が!!!!
有名シェフオリジナルらしいです!


「ウチ、幼稚園も経営してるからパクってきた」

そう言うと、千景ちゃんがにんまり笑いました。


「あっらぁ~。みかど、初等教育学科だから、将来ここに嫁いだら幼稚園の園長なれるわね」
「へ!?」

な、何を!?
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