202号室の、お兄さん☆【完】

それから、皇汰は千景さんの胸の谷間に、私はお土産のケーキに誤魔化され、丸めこまれ、先ほどの話は有耶無耶になってしまった。

お兄さんの部屋は電気はおろか、気配さえ感じられない。
葉瀬川さんの言葉は、気になる。
とても、気になるけど、

お父さんの影が見え隠れするならば、――関わりたくないな。

大量の紙鑢と、新聞の『彼』。

もし新聞の人が、探偵だとしたら、何故葉瀬川さんは、彼に紙鑢のお使いを頼んだんだろう。

色々と考えてみたが、頭がショートしそうだったので、とりあえず保留!
目の前の、ミルクレープに失礼だしね。まずはしっかり味わおう。


「げ、クソババアからメール来てる。泊まるって言ってんのに、嫌なやつー」

受信21件に、着信9件。

皇汰も色々、大変そうだ。


私もまた、明日から頑張ろう!!
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