202号室の、お兄さん☆【完】
「食べるってのは、こういう意味」
そう言って、夜の約束の階段の所で、
「きゃ」
「馬鹿、アイツらが起きるだろーが!」
半分ほど、食べられてしまいましたとさ。
「が、岳理さんは、王子様ではなく、どちらかと言えばオオカミです!」
「あっそ。オオカミをお望みなら喜んで」
ひ! ひいいいぃ!!!
こうして、お姫様はオオカミに今宵も食べられてしまうのです。
痛くないように、少しずつ、慣らして。
最後は、多分ガブッと、食べられてしまうでしょう。
またもや、1つ大人になりました……。