202号室の、お兄さん☆【完】

「みかどー、こっち! こっち!」

「 亜美ちゃんっ」

個室の居酒屋の前でキョロキョロしていると、中から亜美ちゃんが飛んで来てくれた。


ショートカットに大きなリングピアスをしたオシャレな友達です。

「もう利江ったら、酔っ払って大変だったのー!」

は、箸が転がっても笑ってしまう利江ちゃんが酔っ払ったらどうなるんでしょうか……?


靴をロッカーに入れ、木の鍵を抜き、長い廊下を歩きながら、ドキドキしていました。

わ、私、居酒屋も初めてなのです。


「実はね、みかどが絶対びっくりするような人達と飲んでたの」

「へ……?」


「あのサークル、ただの飲みサーだったから辞めて正確だった!! おかげで、『俳句を読む会』の繋がりで凄いイケメンと合コンできたし」

ご? 合コン!!!!?????

「へ!? 2人で飲んでたんじゃないの?」

「違う違う! 彼氏居ても、飲むだけだからさ、ほら入って入って!」


そう急かされて、入った和室には、



驚くようなイケメン3人が居ました。
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