202号室の、お兄さん☆【完】

『お父さんは……自我共に認める変態さんです。
朝起きると、鏡の前でポージングします。
家では意味も無く常にバスローブです。

バスローブからチラリと見える自分の手足がセクシーらしいです。


顔が似ている僕としては、少し複雑です。

後は英語の苦手な僕の為に、日常会話にどんどん英語を入れてきます。



『Helloございます。Today 私とホットケーキをcookingしましょ』と、某芸能人みたいな口調に笑ってしまいました。


でもおかげで、今は会話はほぼ英語です。

まだゆっくり喋って頂いてますがね。



あと、お父さんの口癖は『お腹が減っていないか?』です。


多分、畳を食べたという話を聞いたんでしょう。10時と3時におやつが出ます。

朝は、僕が大好きだと伝えたホットケーキが出ます。


一時帰国する時に、僕はもしかしたらぷくぷく太っているかもしれません。


でも、嫌ではないし美味しいし、暖かいし、僕は幸せです。



――それと、フラッシュバックも偶にやっぱり起きちゃいます。』
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