最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~
これ以上の事は、何も求めないから。

だから、ずっとずっと、抱き締めてて欲しい。

毎日じゃなくて良い。

次、会える時まで寂しくないように。



「井ノ原さん……」



「違うやろ?」



「……舜……?」



「何や」



「もっとぎゅっとして……」



恥ずかしさはない。

寒さも感じない。

でも、足りない。

壊れるほど、苦しい位に包んで。

舜が、欲しい――…。
< 126 / 360 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop