最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~
その願いが届いたかのように、2人の間に距離が出来たかと思えば、唇が重なった。

貪り合うように。

でも、優しく上顎を舌でなぞられると、ふわりと身体の力が抜けた。

コートを脱がされると、ベットへと倒される。



「……止めないでっ……?」



しかし、急に躊躇いを見せた彼に、涙が溢れた。

今、またここで離れたら。

今度こそ私たちは、こんな時間は二度と来ない筈。
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