最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~
数回続いた情事。

薄暗い部屋の中で光るデジタル時計は“4:20”となってた。

腕枕されてる腕とは反対の手を握り、余韻を噛み締める。



「幸せって、こんな時間の事も言うのかな」



「俺と居て幸せか?」



「うん……っ」



この時間、井ノ原さんの彼女は傷付いてるかも知れない。

胸の痛みはあるものの、正直で良いよね……?

…ごめんなさい、舜……。

正直に答えたら、貴方まで苦しめるかも知れない。
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